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新刊
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『クラリッサ』を読む、時代を読む
著者 | 塩谷 清人 |
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英国の作家サミュエル・リチャードソン(1689-1761)の『パミラ』と並ぶ代表作の長編書簡体小説Clarissa 『クラリッサ』(1747-48)を作品の歴史的背景や社会的背景を丁寧に説明し、社会や時代との闘いの中でもがく女主人公クラリッサの姿から時代の矛盾を浮かび上がらせる小説の魅力を伝える評論。
若き貴婦人クラリッサの悲劇を描いた『クラリッサ』の入門書、紹介書としても通読できるように配慮され、『クラリッサ』の新たな評価も期する。
若き貴婦人クラリッサの悲劇を描いた『クラリッサ』の入門書、紹介書としても通読できるように配慮され、『クラリッサ』の新たな評価も期する。
判型・頁数 | 四六判・240頁 |
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定価 | 本体2,500円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0445-3 |
目次
序 章 『クラリッサ』と時代背景、そしてクラリッサ
第1章 リチャードソン略伝
第2章 『クラリッサ』の誕生へ
第3章 『クラリッサ』│物語の構成、梗概
第4章 書簡体小説『クラリッサ』の独自性
第5章 反映される時代―遺産相続、家父長制、女性教育
第6章 感性の時代に生きるクラリッサ
第7章 クラリッサの中でせめぎあう新旧
第8章 クラリッサの部屋
第9章 クラリッサとラヴレス―愛と性
第10章 聖化されるクラリッサ
第11章 書き直しと創作ネットワーク
第12章 作者の執拗な規制
第13章 解釈の開放へ、『クラリッサ』の現在
著:塩谷清人
1944 年三重県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。英文学専攻。
学習院大学名誉教授
主要著書
『ジェイン・オースティン入門』( 北星堂書店、 1997)
『十八世紀イギリス小説』( 北星堂書店、 2001)
『ジェイン・オースティンを学ぶ人のために』( 共編著)( 世界思想社、 2007)
『イギリス小説の愉しみ』( 共編著)( 音羽書房鶴見書店、 2009)
『ダニエル・デフォーの世界』( 世界思想社、 2011)
『ジョナサン・スウィフトの生涯』( 彩流社、 2016)