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書籍紹介
イギリス文学・イギリス文化
英国一九世紀小説の光景
海老根宏文学論集
著者 | 海老根 宏 |
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判型・頁数 | A5判・572頁 |
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定価 | 本体4500円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0433-0 |
出版年月 | 2022年10月 |
目次
第I部 ジェイン・オースティン
第1章 日本におけるジェイン・オースティン
第2章 ジェイン・オースティンと読書
第3章 『マンスフィールド荘園』の位置
第4章 言語と身体性─『エマ』の文体から
第5章 カントリー・ハウスと奴隷制 ─E. サイードのオースティン論をめぐって─
第II部 サッカレイ
第6章 『虚栄の市』の語り手
第 III部 ディケンズ
第7章 『ドムビイ父子商会』─一つの見取図
第8章 ピップの夢─Great Expectationsの一解釈
第 IV部 ブロンテ姉妹
第9章 書くこと、隠すことー 『ヴィレット』を読む
第10章 『嵐が丘』の解釈―変遷と現状
第11章 ヒースクリフの人間批判
第12章 苦痛の世界―エミリ・ブロンテの戦争詩
第13章 鼎談 150年後のブロンテ姉妹
第V部 ジョージ・エリオット
第14章 『ミドルマーチ』における「作者のコメンタリー」
第15章 『アダム・ビード』―イメージと構造
第16章 自伝とセクシュアリティ─『フロス河の水車場』をめぐって
第17章 『フィーリクス・ホルト』の歴史的背景
第18章 『ミドルマーチ』のヴィジョン
第 VI部 四つの小文
-ディケンズ、ブロンテ、ハーディ、ジョイス
1 ディケンズとクリスマス
2 盲目のロチェスター
3 墓場の恋人たち
4 『ユリシーズ』と小説書法の展開
第 VII部 二〇世紀を覗き見る
第19章 グレアム・グリーンについて
第20章 『チャタレー夫人の恋人』を教える (講演)
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索引
著者略歴
?元日本英文学会会長。東京大学名誉教授。
1936年生まれ。東京大学教養学部教養学科イギリス科、同大学院人文科学研究科英語英文学課程修士課程、シカゴ大学大学院卒(文学修士およびMA)。1962年大阪大学教養部講師、1996年東京大学文学部英文学科教授として退職。1996 年東洋大学文学部教授、2007年東洋大学を定年退職。
著書・編著に『大修館講座英文学史・小説II(一九世紀)』(共著)、『ジョージ・エリオットの時空』(共編著、北星堂)、『二十世紀英語文学辞典』(共編著、研究社)、『一九世紀「英国」小説の展開』(共編著、松柏社)。訳書にデイヴィッド・ストーリー『救われざる者たち』(共訳、集英社)、ノースロップ・フライ『批評の解剖』(共訳、法政大学出版局)、 ジョージ・スタイナー『アンティゴネーの変貌』(共訳、みすず書房)、シャーロット・ブロンテ『教授』(みすず書房)、ジェイムズ・ジョイス『スティーヴン・ヒアロー』(筑摩書房)、マリアン・トールマレン『歴史のなかのブロンテ』(監訳、大阪教育図書)など。