音羽書房鶴見書店では、大学向けの英語教科書、イギリス文学やアメリカ文学、並びに英米文化関連の書籍並びに一般書を出版しております。

2024年度 教科書・研究書カタログ

Books一般書・研究書

書籍紹介

Ebine-sensei

イギリス文学・イギリス文化

英国一九世紀小説の光景
海老根宏文学論集
著者 海老根 宏
元日本英文学会会長の長年の英文学研究の集成。英文学の精髄を作家論、作品論を通して平易な文体で伝える。大部な著作でありながら、各章はきめ細かな独立した構成となっていて一般読者にも読める好著。綿密な索引は小説の読み方のヒントを与えてくれるものともなっている。
判型・頁数 A5判・572頁
定価 本体4500円+税
ISBN 978-4-7553-0433-0
出版年月 2022年10月
目次

第I部  ジェイン・オースティン

第1章 日本におけるジェイン・オースティン

第2章 ジェイン・オースティンと読書

第3章 『マンスフィールド荘園』の位置

第4章 言語と身体性─『エマ』の文体から

第5章 カントリー・ハウスと奴隷制 ─E. サイードのオースティン論をめぐって─


第II部  サッカレイ

第6章 『虚栄の市』の語り手


第 III部  ディケンズ

第7章 『ドムビイ父子商会』─一つの見取図

第8章  ピップの夢─Great Expectationsの一解釈


第 IV部 ブロンテ姉妹

第9章  書くこと、隠すことー 『ヴィレット』を読む

第10章  『嵐が丘』の解釈―変遷と現状

第11章  ヒースクリフの人間批判

第12章  苦痛の世界―エミリ・ブロンテの戦争詩

第13章  鼎談 150年後のブロンテ姉妹


第V部 ジョージ・エリオット

第14章  『ミドルマーチ』における「作者のコメンタリー」

第15章  『アダム・ビード』―イメージと構造

第16章  自伝とセクシュアリティ─『フロス河の水車場』をめぐって

第17章  『フィーリクス・ホルト』の歴史的背景

第18章  『ミドルマーチ』のヴィジョン


第 VI部  四つの小文

      -ディケンズ、ブロンテ、ハーディ、ジョイス

1 ディケンズとクリスマス

2 盲目のロチェスター

3 墓場の恋人たち

4 『ユリシーズ』と小説書法の展開


第 VII部  二〇世紀を覗き見る

第19章 グレアム・グリーンについて

第20章  『チャタレー夫人の恋人』を教える (講演)


初出一覧 著作目録

索引

著者略歴

?元日本英文学会会長。東京大学名誉教授。

1936年生まれ。東京大学教養学部教養学科イギリス科、同大学院人文科学研究科英語英文学課程修士課程、シカゴ大学大学院卒(文学修士およびMA)。1962年大阪大学教養部講師、1996年東京大学文学部英文学科教授として退職。1996 年東洋大学文学部教授、2007年東洋大学を定年退職。

著書・編著に『大修館講座英文学史・小説II(一九世紀)』(共著)、『ジョージ・エリオットの時空』(共編著、北星堂)、『二十世紀英語文学辞典』(共編著、研究社)、『一九世紀「英国」小説の展開』(共編著、松柏社)。訳書にデイヴィッド・ストーリー『救われざる者たち』(共訳、集英社)、ノースロップ・フライ『批評の解剖』(共訳、法政大学出版局)、 ジョージ・スタイナー『アンティゴネーの変貌』(共訳、みすず書房)、シャーロット・ブロンテ『教授』(みすず書房)、ジェイムズ・ジョイス『スティーヴン・ヒアロー』(筑摩書房)、マリアン・トールマレン『歴史のなかのブロンテ』(監訳、大阪教育図書)など。

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