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書籍紹介
アメリカ文学・アメリカ文化
神の残した黒い穴を見つめて
アメリカ文学を読み解く/須山静夫先生追悼論集
著者 | 松本 昇・大﨑 ふみ子・行方 均・高橋 明子 編著 |
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翻訳・評論・聖書研究などに数々の優れた業績を残した故須山静夫先生を追悼するのにふさわしい内容を備えた論集。第一部「アメリカ南部をめぐって」9論考,第二部「神・聖書・人としての生き方を巡って」9論考の計18論考を収める。
判型・頁数 | A5判上製・329頁 |
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定価 | 本体3,200円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0271-8 |
出版年月 | 2013年6月 |
目次
序文 ・・・大﨑 ふみ子
第一部 アメリカ南部をめぐって
窒息させる「時間」--バートルビーとジョー・クリスマスを繋ぐ ・・・牧野有通
語りの匠・巧みな語り --フォークナー『アブサロム、アブサロム!』 ・・・山嵜文男
南北戦争からヴェトナム戦争へ--フォークナーとオブライエンにおけるカタルシスなき敗北の系譜・・・松本一裕
見えるものから見えざるものへ --フラナリー・オコナーの世界 ・・・野口 肇
『サフィーラと奴隷娘』論 --死、語り、支配 ・・・武田宜久
『ものまね鳥を殺すこと』におけるモダンな語りの機能 ・・・斎藤英治
アリス・ウォーカーのウーマニスト神人学 ・・・佐川愛子
おれは男だ、豚じゃない --アーネスト・J・ゲインズの新たな黒人男性像 ・・・行方 均
宇宙・神・法則 --ゾラ・ニール・ハーストンの『彼らの目は神を見ていた』 ・・・松本 昇
第二部 神・聖書・人としての生き方をめぐって
「魔の群島、エンカンタダス」の寡婦を取り巻く「闇の力」 ・・・岡村仁一
沈黙の金言 --ハーマン・メルヴィルの「書記バートルビー」を中心に ・・・奈良 裕美子
『クラレル』の普遍性 ・・・高橋明子
天国への階段 --マーク・トウェイン晩年の動物観・宗教観・宇宙観 ・・・中垣恒太郎
聖女ジャンヌ・ダルクに託されたトウェインの宗教観 ・・・野川浩美
遊びの人(ホモ ・ ルーデンス)トム・ソーヤー ・・・松堂啓子
H・Dの『ザ・ギフト』 --文学研究者と「ソフト・パワー」 ・・・藤瀬恭子
ユダヤ人の古い道を辿って --持続と変容 ・・・佐川和茂
神の世界と人 --I・B・シンガーの短編小説に見るホロコースト後の世界・・・大﨑ふみ子
あとがき ・・・松本 昇
須山静夫先生 略歴 / 執筆者一覧