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書籍紹介
アメリカ文学・アメリカ文化
カウンターナラティヴから語るアメリカ文学
著者 | 伊藤 詔子 監修 新田 玲子 編集 |
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判型・頁数 | A5判上製・370頁 |
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定価 | 本体3,400円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0269-5 |
出版年月 | 2012年10月 |
目次
まえがき-ソロー、カーソン、広島 …伊藤詔子
Ⅰ カウンターナラティヴとアメリカン・ルネサンス
廃墟のロマンス/ロマンスの廃墟-ホーソーンのイタリア旅行記にみるアメリカの未来図 …城戸光世
『水夫ビリー・バッド(秘話) 』の終え方-薔薇と水夫によるビリー救済 …大島由起子
二つの迷宮をさまよう女性-チャイルドの『ニューヨークからの手紙』 …辻祥子
ポーのキメラ(幻獣)とゴシック・ネイチャー-いきもの表象の多層構造をめぐって…伊藤詔子
犬の天国と人の地獄-トウェインと犬を巡る言説について …辻和彦
ミューアとソローにみるマイノリティの受容と認識-アフリカンアメリカンとネイティヴアメリカンを中心に …真野剛
エコクリティシズムの希望-環境批評と人文諸科学の未来にむけて…スコット・H・スロヴィック
Ⅱ エスニシティとジェンダーにみるカウンターナラティヴ
ギャツビー、アメリカ人になる-フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』はなぜグレートか …杉野健太郎
旧南部の幻影-フォークナーの『八月の光』における人種・階級・ジェンダーの境界消失 …大地真介
変容する銃の表象-スタインベックの『真珠』の結末を巡って …中島美智子
〈しゃがむ〉行為の意味するもの-マスモトの『桃への墓碑銘』を中心に…岸野英美
太陽の道とマジックリアリズム-アナーヤの越境とポストコロニアリズム …水野敦子
土地の記憶を語る-アードリックのノース・ダコタ作品群 …横田由理
記憶のナラティ-モリスンの『ビラヴィド』における女性たちの声…早瀬博範
Ⅲ カウンターナラティヴの新たなる展開
トパーズからグアンタナモ湾へ-オオツカの『天皇が神だったころ』と強制収容所…マイケル・ゴーマン
ジーンズから語るアメリカ文化の変容-アメリカ音楽がジーンズに付与した精神性…福屋利信
スナイダーと曼荼羅 (まんだら)-『終わりなき山河』の世界観 …塩田弘
ウラニウム鉱山とサーモン-アレクシーの詩に見るサバイバルの言説…松永京子
ベトナムからイラクへ-戦争映画の継承と変奏 …的場いづみ
〈語りえない〉出来事を語る-フェダマンとアビッシュのポストモダン・ホロコースト文学…新田玲子
あとがき …新田玲子