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書籍紹介
論集
ヘルメスたちの饗宴
英語英米文学論文集
著者 | 松島正一 編 |
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判型・頁数 | A5判上製・790頁 |
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定価 | 本体10,000円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0265-7 |
出版年月 | 2012年3月 |
目次
まえがき 松島正一
I シェイクスピアおよびハーディ─イギリス演劇の諸相
1 「ターマガントをやりすぎる」―『ハムレット』の「ターマガント」を巡って(和治元 義博)
2 老人のメランコリー―『リア王』における狂気の表象(松岡浩史)
3 「影響」の不安―ジェイムズ一世、エリザベス一世、そして建て替えられた墓(間瀬裕子)
4 演劇、愛国心、聖母頌歌―ハーディの『覇王たち』が映すナポレオン戦争(今村紅子)
II ミルトンからイェイツまで―イギリス詩を中心に
5 ミルトンと長老派との対立―《離婚論》ソネットと『ウェストミンスター信仰告白』(常名朗央)
6 「メダル」の表裏に描かれた事実とは何か―ドライデンの『メダル』を読む(佐藤 豊)
7 子どものための詩とブレイクの『無垢と経験の歌』(原田祐貨)
8 ブレイクとフレスコ―失われた古の秘術を求めて(田中 みんね)
9 風のアルバトロス―『老水夫の唄』のエコロジー(植月惠一郎)
10 イデオロギーとしての気体―笑気ガスを巡る保革の争い(遠藤 徹)
11 チャールズ・ラム「煙突掃除人の讃」のロマンティシズム(鈴木栄三)
12 「理想美に捧げる讃歌」における内観と自己啓発プラトニズムの受容と必然論(飛鷹敬治)
13 パストラル・エレジーの様式性とシェリー―『アドネイス』を読む(山木聖史)
14 文芸批評家としてのシェリー―「詩の擁護」における詩論(米田 ローレンス正和)
15 キーツ「ロビン・フッド」における「アウトローの精神」(鎌田明子)
16 自然の法―キーツ「ハイペリオン」のスペンサー的思想(矢向寛子)
17 キーツ「イザベラ」における「シンプル」の追求と言葉への懐疑(田中由香)
18 架空の対話―ランドーとイェイツと(土井雅之)
Ⅲ バーニーからグレイまで―イギリス小説を読む
19 「ロンドン化」を通じたヒロインの改心―フランシス・バーニーの『エヴェリーナ』(久保陽子)
20 『ゾフローヤ』の《変身》―アンジェラ・カーター「虎の花嫁」との比較(上野葉子)
21 サッカリーのクリスマス―やさしい人のもの悲しくも心やわらぐ楽しみ(宇貫亮)
22 ヴィクトリア朝の幽霊物語―クリスマスと光学技術(樫村真由)
23 連載小説としてのトロロプ『マッケンジー嬢』(委文 光太郎)
24 「物語」についての物語―コンラッドの語り手と聞き手(井上真理)
25 歴史物語としての『プーク丘のパック』―キプリングのクラフト・アンド・カニングという名の戦略(宮尾 レイ子)
26 ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』再考(河口伸子)
27 『灯台へ』を覆うくり返しのリズム―後期印象派絵画の美学(小室 龍之介)
28 アラスター・グレイ『ラナーク』と北海石油(照屋由佳)
IV ジェイムズからシンガーまで─アメリカ小説を読む
29 孤独なアフロディテ―ヘンリー・ジェイムズのフィランソロピー(山口志のぶ)
30 ケイト・ショパンと敗戦後の南部―『目覚め』を読む(野口孝之)
31 薄明のなかの法悦―「ひび割れ」エッセイ群をめぐって(山路雅也)
32 見出した時を生き直す―シンガーのクロホマルナ(桑山孝子)
V イザベラ・バードと水村美苗―日本とは何か?
33 未知なる日本を旅して―イザベラ・バード『日本奥地紀行』(芦川和也)
34 グローバリゼーション、言語、文学―水村美苗の作品を通して (迫 桂)
VI 英語学と英語教育─英語の可能性
35 アドホック概念―仕組みと可能性 (岡田聡宏・井門 亮)
36 英語インタラクションと (ミス) コミュニケーション(神田みなみ)
あとがき 植月惠一郎