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書籍紹介
イギリス文学・イギリス文化
サッポーたちの十八世紀
近代イギリスにおける女性・ジェンダー・セクシュアリティ
著者 | 川津 雅江 |
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古代ギリシャの詩人サッポーに関する言説の受容、女性同性愛の言説の形成、「サッポー」と呼ばれたイギリス女性詩人たちの詩的言説などを検証するよって、近代イギリスにおいてジェンダーの構築がどのようなセクシュアリティ観や女性同性愛に対する見方のもとで行われたか、そしてそれが女性の社会的地位や創造的能力の評価などとどのような関係にあったかを明らかにする。
判型・頁数 | A5判上製・352頁 |
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定価 | 本体4,600円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0263-3 |
出版年月 | 2012年2月 |
[目次]
第一部 サッポーの歴史/物語(ヒストリー)
第1章 レスビアン誕生秘話
第2章 「第十番目のミューズ」の系譜
第二部 十八世紀のジェンダーとセクシュアリティの表象
第3章 「女性兵士」の異性装とジェンダーの境界
第4章 「女性の夫」のジェンダー偽装とセクシュアリティ
第5章 「スランゴスレンの貴婦人たち」─ロマンティックな友愛とサフィズム
第三部 イギリスのサッポーたち
第6章 十八世紀のサッポーたち─ペンと縫い針の文芸的公共圏
第7章 アンナ・シーワードとサッポーの伝統
第8章 二人の女性と一人の男性の楽園─アンナ・シーワードの『ルイーザ』
第9章 甦った女性詩人─メアリ・ロビンソンの『サッポーとパオーン』
第10章 ウルストンクラフトとサッポーと女性のセクシュアリティ
第11章 舞台の上の異性装とジェンダー─マライア・エッジワースの『ベリンダ』