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Books一般書・研究書

書籍紹介

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イギリス文学・イギリス文化

トマス・ハーディの小説世界 
登場人物たちに描き込まれた国際事情と「グレート・ブリテン島」的世界
著者 橋本 史帆
複雑な国際情勢を抱えていた19世紀イギリスと世界との関係をハーディはどのようにみていたのかを作品の分析を通し考察してハーディ文学への理解を深める。
判型・頁数 A5判上製・256頁
定価 本体2,800円+税
ISBN 978-4-7553-0415-6
出版年月 2019年5月

[目次]

序 章
1.本研究の目的と問題設定
2.先行研究と本研究の位置付け

第一部 登場人物たちとヨーロッパ諸国及びイギリス植民地
第一章 『狂乱の群れをはなれて』─バスシバの結婚とウェザベリ農場の行方
はじめに
1.ウェザベリ村と農場主バスシバについて
2.トロイの出自
3.トロイとオウクとボールドウッドの農場への関わり方
4.ふたつの農場の実権をめぐって
おわりに

第二章 『ラッパ隊長』と「憂鬱なドイツ軍軽騎兵」─外国人兵士たちの意味するもの
はじめに
1.当時のイギリス軍の外国人兵士たちと作中の外国人兵士たち
2.『ラッパ隊長』におけるアンと外国人兵士たち
3.「憂鬱なドイツ軍軽騎兵」におけるマテウスとクリストフ
4.グールドを選んだフィリスの決断をめぐって
おわりに

第三章 『日陰者ジュード』─ジュードとスーの「事実婚」を中心にして
はじめに
1.ジュードとアラベラの結婚と離別
2.アラベラとカートレットの結婚
3.ジュードとスーの「事実婚」とリトル・ファーザー・タイムをめぐって
4.リトル・ファーザー・タイムによる殺人事件の顛末
おわりに

第二部 登場人物たちとイギリス
第四章 「運命と青いマント」─インド高等文官とオズワルド
はじめに
1.作品のストーリー展開における矛盾点
2.インド高等文官としてのオズワルド
3.オズワルドに対するアガサとハンフリーの思惑
4.オズワルドの帰国の余波
おわりに

第五章 『カスターブリッジの町長』─時代の変遷と町長の交代劇
はじめに
1.カスターブリッジにおけるヘンチャードとファーフレイ
2.スーザン親子の遍歴
3.カスターブリッジにおけるルセッタ
4.ヘンチャードの没落
5.ファーフレイとエリザベス=ジェインの結婚
おわりに

第三部 登場人物たちと「グレート・ブリテン島」的世界
第六章 『帰郷』─クリムとユーステイシアのエグドン・ヒースへの回帰をめぐって
はじめに
1.エグドン・ヒースとその住人たち
2.クリムのエグドン・ヒースへの帰郷と改心
3.エグドン・ヒースとユーステイシア
4.エグドン・ヒースにおけるユーステイシアの死と再生
おわりに

第七章 『ダーバヴィル家のテス』─テスとエンジェルの和解
はじめに
1.アレックの家系とテスの子ソロー
2.テスと「グレート・ブリテン島」的世界
3.エンジェルにとってのブラジル
おわりに

終 章

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