Books一般書・研究書
書籍紹介
イギリス文学・イギリス文化
脇役たちの言い分
ジェイン・オースティンの小説を読む
著者 | 坂田 薫子 |
---|
『分別と多感』を皮切りに『高慢と偏見』、『ノーサンガー・アベイ』、『マンスフィールド・パーク』 、『エマ』、『説得』というオースティンの6作品に登場する脇役たちの「言い分」に耳を傾け、(そして、必要に応じてヒロインにも自己主張の場所を与えながら)主役たちに注目していただけでは読み落としてしまう可能性のある、オースティンが生きた18世紀後半から19世紀前半のイギリス社会の思想や、オースティン自身の主義主張について考察した10編を収める。
判型・頁数 | A5判上製・304頁 |
---|---|
定価 | 本体3,000円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0279-4 |
出版年月 | 2014年7月 |
[目次]
序 章 ルーシー・スティールはそれほど悪者なのか
第一章 女性たちの言い分
社会文化史から読み解く『分別と多感』
第二章 ベネット夫妻の言い分
『高慢と偏見』に見られる結婚の理想と現実
第三章 娯楽としての小説
『ノーサンガー・アベイ』に見られるオースティンの小説擁護論
第四章 『マンスフィールド・パーク』論(一)
エドマンドの物語として読む『マンスフィールド・パーク』
第五章 『マンスフィールド・パーク』論(二)
ポストコロニアル批評で読む『マンスフィールド・パーク』
第六章 『マンスフィールド・パーク』論(三)
ヒロイン、ファニー・プライスの言い分
第七章 『エマ』論(一)
『エマ』の語りの構造
第八章 『エマ』論(二)
ヒロイン、エマ・ウッドハウスの言い分
第九章 恋という病
『説得』は本当にロマンス小説なのか
第十章 オースティンとカントリーハウス